QUEEN |
名 前 | part | 紹 介 |
フレディ ・マーキュリー |
lead vocal, piano |
ロック界で(たぶん)初めて、ステージ衣装にレオタードを着用した人。1991年11月24日、45才の若さでこの世を去る。才能溢れる得難きシンガー。世界の損失です。スタジアムを埋め尽くす十数万ものオーディエンスを、一番後ろまで一人残らず乗せられるのはフレディしかいない、と言われていました。 |
ブライアン ・メイ |
guitar,vocai | QUEENをロックバンドたらしめたのは、彼のギターワークによるところでしょう。百年以上前の暖炉の木材を使って、父親と製作したギターの音色は柔らかくて素敵。車のエンジン音、ヴァイオリンからフレンチホルンの音色まで、このギターで出してしまいます。 |
ジョン ・ディーコン |
bass guiter | 他のメンバーをして、「彼に喧嘩を仕掛けても喧嘩にならない。次の日にならないと怒らないから」と言わしめるほど静かで穏やかな人なので、個性の強いQUEENの中では目立たないですが、名曲を沢山生み出しています。コーラスに加わっている映像もありますが、プロモでは多分口パク(特に前期。後期では歌っているかも?)、ライブでは声が入っているようです。 |
ロジャー ・テイラー |
drum,vocal | バンド1のハンサム。女装も似合う。見掛けに寄らぬハスキーヴォイスの持ち主。音域も広い。最初はギタリストになりたかったそうですが、競争率の低さからドラムを選んだとか。迫力あるドラミングはお腹に響きます。バンドの中で一番ロッカー気質を持っている感じ。 |
曲 名 | アルバム /年 |
作曲者 | 解 説 |
father to son | QUEEN II /1974年 | メイ | きっと、ブライアンはお父さんを尊敬しているのでしょう。優しく威厳に満ちた曲。ちなみに、このアルバムにはフレディ作の『ogre battle』と『the march of the black queen』が収録されています。かのゲーム制作者はQUEENファンなのでしょう。 |
love me like there's no tomorrow | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | この2曲はフレディのソロアルバムから。『I was〜』の方は、1995年にQUEENが発表したアルバム「MADE IN HEAVEN」にも収録されています。コマーシャルにも使われたことがあるので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。「MADE IN HEAVEN」は、メンバーそれぞれの過去のソロアルバムからフレディがヴォーカルを当てた曲と、残された時間を総て歌に注ぎ込んだ彼のヴォーカルパートに他の3人が後から合わせていって作り上げた新曲を収録しています。 |
I was born to love you | |||
I'm going slightly mad | INNUENDO /1991年 | マーキュリー | フレディがリアルタイムで参加した最後のアルバム。彼の力強く突き抜けた声が胸に迫ります。この曲は、エイズに冒された彼が、徐々に力を失っていく自らの様子を歌にしたものと思われます。こんな名曲をあんな妙な小説に使うなんて、我ながらなんて罰当たりな。 |
get down,make love | NEWS OF THE WORLD /1977年 | マーキュリー | こういう曲をアルバムに収録し、なおかつライヴでも演奏するセンスが好き。このアルバムには他に、QUEENのテーマソングである『we will rock you』,『we are the champions』が収録されて<います。 |
sail away sweet sister | THE GAME /1980年 | メイ | ブライアンには妹はいないらしく、架空の妹に宛てて彼自身が歌っています。ちなみに、私が最初にQUEENを聴いたのは、このアルバムです。姉と兄に聞かされたのですが、当時は『play the game』という曲しか気に入りませんでした。小学生だったので、ハードな曲は苦手だったのです。しかも、フレディの声を聞いて、女の人が歌っているのだと思ってました。 |
teo torriatte (let us cling together) | A DAY AT THE RACE /1976年 | メイ | QUEENの人気は、本国イギリスより先に日本から広がりました。この頃から、日本人はヴィジュアル系に弱かったようです。この曲は日本語の部分があります。日本でのライヴではフレディと一緒に観客も合唱したそうです。これも、昔コマーシャルに使われたらしいです。 |
cool cat | HOT SPACE /1982年 | ディーコン& マーキュリー | 当時、マイケル・ジャクソンを代表するディスコ音楽が流行ってまして、それを狙ったアルバムですが、賛否両論巻き起こしたようです。私は結構好きですが。この頃暗殺されたジョン・レノンに捧げたフレディの『life is real』や、デヴィッド・ボウイと共演した『under pressure』が収録されています。 |
gimme the prize | A KIND OF MAGIC /1986年 | メイ | クリストファー・ランバート主演で、ショーン・コネリーが渋い映画「ハイランダー」で使われた曲を含むアルバム。『〜prize』は、映画の悪役のテーマソング。ヘヴィです。『one year〜』は、ジョンのセンスが光る切ないバラッド。 |
one year of love | ディーコン | ||
funny how love is | QUEEN II /1974年 | マーキュリー | 「愛とは、お茶の時間に家に戻ってくるもの」なんてところがイギリスらしい感じです。『the march of the black queen』の息を呑む展開の後で、ほっと一息つける曲。 |
you're my best friend | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | ディーコン | この曲を歌うフレディ声の甘いこと!膝の力が抜けまくりです。歌詞も甘甘でして、まさにメディシンにぴったりかと。ジョンの作るラヴソングも、それを歌うフレディも、なんか気合い入ってます。 |
who wants to live forever | A KIND OF MAGIC /1986年 | メイ | 上にも書きましたが、「ハイランダ−」という映画の曲です。主人公は不老不死ですが、恋人は普通にどんどん年を重ねてついに亡くなってしまう、という哀しい場面に使われました。 |
Delilah | INNUENDO /1991年 | マーキュリー | 猫好きが思わずにやりとしてしまう曲。フレディの、猫に対する愛が溢れています。猫を飼ったことがある人なら、激しく共鳴することでしょう。ところで、猫好きって、猫が嫌いな人がいるのが信じられなかったりするんですよ。あんなに可愛いのにね、って。 |
mother love | MAID IN HEAVEN /1995年 | メイ(?) | この2つ前のアルバム「THE MIRACLE」から、全曲のクレジットが個人名ではなく「QUEEN」になっています。皆で権利をシェアするという方針になったのです。だからこの曲の作曲者は私の予想です。違ってたらごめんなさい。恋人に母のような愛情を求めている曲です。 |
good old fashioned lover boy | A DAY AT THE RACE /1976年 | マーキュリー | 身も蓋もない言い方をすれば、『ホストの歌』。本当は女性をエスコートする歌なのでしょうが、どうも違うように聞こえるのは何故。ゲイをテーマにした舞台でも使われてたし、そう考えてしまうのは私だけじゃないようです。よかった。ピアノのフレーズが素敵な曲。ベスト盤にも入ってます。 |
save me | THE GAME /1980年 | メイ | 失恋して嘆いている人の歌なので、SSの内容とは違いますが、題名だけのイメージから、この曲を選びました。QUEENには『失恋』歌も多いので、曲のセレクトに結構苦労します。そうそう失恋ばかりさせていられませんしね。切なくて好きです、この曲。プロモのアニメーションは変ですけど。 |
jealousy | JAZZ /1978年 | マーキュリー | そのまんまの曲です。アルバム名の方は、音楽のジャンルではなく、「たわごと」とか「くだらない」とかいう意味だそうです。このアルバム、なかなかの名曲揃いです。なかでも、1曲目の『mustarha』。面白い曲です。 |
sheer heart attack | NEWS OF THE WORLD /1977年 | テイラー | 同名のアルバムがありますが、こちらはロジャー作の曲。彼らしい、ハードな曲です。歌詞は、訳す気力がちょっと…。[QUEEN ROCKS]というヴィデオでは、何故か日本の映像が多用されていて、笑えました。 |
you and I | A DAY AT THE RACE /1976年 | ディーコン | これは新婚さんの曲でしょう。結婚式に歌うにはぴったりです。やっぱり、ジョンの作るラヴソングは甘く、フレディの歌声も腰に響くほど最高です。最後のタメと息の吐き方が絶妙。 |
these are the days of our lives | INNUENDO /1991年 | クイーン | 実は、このアルバムもクイーンクレジットでして。ただ、前出の2曲は、フレディが提供した曲だと判っているんですが、他のは曖昧です。ブライアンが以前、インタビューで答えていたのですが、その雑誌がどこかに行ってしまいました。ロジャーかな、という気はします。なんにせよ、とても素晴らしい曲です。彼らからファンへのメッセージでしょう。心に滲みます。 |
made in heaven | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | 前出の「MADE IN HEAVEN」というアルバムにも勿論入っているんですが、ソロアルバムヴァージョンの方が、個人的には好きです。しかも、私の好きな曲ベスト10に入るくらいお気に入りの曲です。フレディの熱唱が胸を打ちます。思わず総毛立つ程です。 |
you take my breath away | A DAY AT THE RACE /1976年 | マーキュリー | この歌は甘いです。生クリームこってりのチョコレートパフェにハチミツかけたように。ちなみに、この曲名のフレーズはフレディのお気に入りで、'88年にオペラ歌手のモンセラート・カバリエとのデュオ、『barcelona』('92年バルセロナオリンピックの公式テーマソング)の歌詞中にもあります。その他には、“you've stolen my love”“I still love you”なんてフレーズも、よく使われてます。それにしても、ピアノを弾きながら歌うフレディの、肩と目の動きがセクシー。 |
headlong | INNUENDO /1991年 | クイーン | これは確か、ブライアン提供の曲だったと思います。勢いのある曲です。この頃のプロモーションヴィデオを見ると、フレディの余りの激やせぶりに胸が衝かれる思いがします。一時はあんなにふっくらしてたのに…。 |
my melancholy blues | NEWS OF THE WORLD /1977年 | マーキュリー | これもお気に入りの一つです。フレディのピアノが素晴らしい。そして、これも失恋した人の曲です。やっぱり題名から選びました。 |
love of my life | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | マーキュリー | この曲、ライヴでは定番の一つでした。ブライアンのギターに合わせて、フレディと一緒に観客達が歌っているところは感動的です。 |
body language | HOT SPACE /1982年 | マーキュリー | これまたストレートな曲です。ここまで直球だと、却って突っ込みようがないんですが、敢えて一言。フレディ、“body”を『ボデー』と歌うのはやめて。マジ、笑っちゃうんですけど。 |
las palabras de amor (the words of love) | HOT SPACE /1982年 | メイ | これはスペイン語だったでしょうか? 違ったらごめんなさい。曲は英語ですが、コーラス部分がこの言葉です。そこは『teo torriatte』と一緒ですね。静かでロマンティックな曲。 |
you don't fool me | MAID IN HEAVEN /1995年 | クイーン | 私のヘボい予想によると、ジョンの曲ではないかと思われます。自信はありませんが。魅力的な悪女(褒め言葉)の思わせぶりな態度に翻弄される男性の心情を歌った曲です。 |
breakthru | THE MIRACLE /1989年 | クイーン | この曲も好きなんです。たぶん、ロジャーの提供じゃないかと思うんですが。プロモでの、汽車の疾走が曲にぴったりでいい感じです。それも、この曲のために用意した汽車だとか。ところで、このアルバムジャケットはちょっと恐いです。特に裏が。機会があったら、CD屋さんで見てみてください。 |
somebody to love | A DAY AT THE RACE /1976年 | マーキュリー | これはベスト版にも入っています。旋律の美しさ、コーラスの重厚さは言うに及ばず、歌詞が結構身につまされるものだったりします。この頃は、シンセサイザーは使わないというのが彼らのポリシーだったので、コーラスは重ね撮り、手拍子も自ら手を叩いて録音しています。そのこだわり様には脱帽です。 |
my life has been saved | MAID IN HEAVEN /1995年 | クイーン | とても優しい曲です。「THE MIRACLE」以降のアルバムには、こういう曲が多いです。きっと、フレディが最後まで伝えたかったメッセージなのでしょう。 |
sweet lady | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | メイ | このアルバムに収録されている他の曲に比べると、とんがった印象を与える曲。って、解りにくい説明ですいません。これを聴くと「ああ、QUEENってやっぱりロックバンドだったんだ」と再認識させられます。いや、もともと間違いなくロックバンドなんですけど、これは特にハードロック系かな、という感じがします。私だけかもしれませんが。 |
a winter's tale | MAID IN HEAVEN /1995年 | クイーン | とても叙情的な歌です。フレディが切々と歌い上げていて、胸に染みます。冬の澄み切った冷たい空気、すっかり雪化粧をした遠くの山々、なんていう、『美しい冬』が浮かんできます。 |
the show must go on | INNUENDO /1991年 | クイーン | この歌を聴く度に、胸が締め付けられます。どこか悲しげなメロディラインに、フレディの熱唱。まさに、クイーン最後のアルバムの、最後を飾るに相応しい曲です。彼らの曲が聴き継がれていく限り、フレディの魂は不滅なんですね。 |
killer queen | SHEER HEART ATTACK /1974年 | マーキュリー | QUEENを一躍有名にした曲。フレディの勿体ぶった歌い方と、ブライアンのギターの音が官能的。歌詞の一部が「頑張れ、タブチ」と歌われているように聞こえる、とのことですが、私の友人は「頑張れ、じゃぼちん」と歌っている、と主張して譲りません。…っていうか、「じゃぼちん」ってなによ。 |
I can't live with you | INNUENDO /1991年 | クイーン | この曲は、最初それほど好きでもなかったんですが、[QUEEN ROCKS]というヴィデオのエンドロールに使われているのを聴いて、結構気に入りました。…このギターフレーズが唐突に頭の中をぐるぐる廻って困ることもありますが。 |
stone cold crazy | SHEER HEART ATTACK /1974年 | クイーン | ”stone cold”とは、『完全に』という意味です。この曲、初めてメンバー全員で作り上げたものです。テンポが速くて、フレディ、よく口廻るよなー、なんて感心しちゃいます。まるで早口言葉のようです。 |
in the lap of the gods | SHEER HEART ATTACK /1974年 | マーキュリー | 『結局は神の御心次第』というような意味なんですが、SSの方は、あまり題名とは関係ない話になってしまいました。この曲は、フレディの声がテープを遅廻ししたみたいな感じになっていて、面白いです。 |
in the lap of the gods ...revisited | SHEER HEART ATTACK /1974年 | マーキュリー | こちらは、このアルバムの最後を飾る曲。フレディの声も普通です。後期のフレディの声も深みがあって好きですが、この頃の少し儚げな響きのする声も好きです。 |
I want to break free | THE WORKS /1984年 | ディーコン | QUEEN後期のライヴでは定番でした。プロモーションヴィデオでは、みな嬉しそうに女装しています。フレディはヒゲを生やしたままなんですが、後半の『牧神の午後』のモティーフではちゃんと剃ってます。何故なんでしょう。別ので女装したときには、ヒゲどころか胸毛や脇毛まで剃ってるのに。 |
spread your wings | NEWS OF THE WORLD /1977年 | ディーコン | 何故ベスト版に入っていないのかが不思議なくらい、素敵な曲です。ジョンの作る曲は、曲によってはフレディの曲よりも好きなんですが、これもその一つです。 |
rain must fall | THE MIRACLE /1989年 | クイーン | どんなに成功した人生を歩んでいても、たまには雨の降る日もある。(だから元気だしていこう。)という歌です、恐らく。いや、輸入版を買ったため、日本語訳がついていないんですよ。だから自分で勝手に訳してます。かなり意訳です。とにかく、明るく弾むようなメロディラインで、本当に元気が出る曲です。 |
doing all right | QUEEN /1973年 | メイ/ スタッフェル | クイーンの、記念すべき第1作目のアルバムより拝借しました。あまり内容と合っていない気もしますが…。このCDも輸入版でして、対訳どころか歌詞カードすら付いていないのです。それはともかく、『スタッフェル』という人、恐らくフレディの前に、クイーンの前身バンド『スマイル』で、ブライアンやロジャーと組んでいた人ではないかと思われます。何もかも曖昧ですいません。…少し寂しげなメロディラインが美しい曲です。 |
man made paradise | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | 邦題が『男のパラダイス』って、絶対狙っただろう、訳者さん。本来の意味は、『人工の』、つまり『自分(フレディ)が提供する人生は天国のようですよ』って意味なんでしょう(私の方もあまり巧い訳とは言えませんが)。『男のパラダイス』って…。笑いすぎて脱力してしまいました。曲自体は素敵なんですが…。最後の裏声のアカペラとか。 |
living on my own | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | これもソロアルバムから。この曲のプロモーションヴィデオは、フレディ自身の39歳の誕生パーティを隠しカメラで取った映像も使われています。オリンポスの神々がいたり、女装のオジサンがいたり、マッチョな兄貴がいたり、勿論、セクシーな美女もいたり、と、まあ、派手なこと。アメリカでは放送禁止になったとか。私は結構このノリ、好きですが。 |
party | THE MIRACLE /1989年 | クイーン | クイーンの、特にフレディの主催するパーティは、上記にもあるようにど派手で有名でしたが、そのほんの断片を窺うことができるような曲。一晩中騒いで騒いで、まだ騒ぎ足りない、という感じでしょうか。 |
pain is so close to pleasre | A KIND OF MAGIC /1986年 | ディーコン& マーキュリー | フレディの裏声が、綺麗なんだけどなんだか苦しそうな曲。洋の東西を問わず、『禍福はあざなえる縄のごとし』というのが世の真理ですね。今辛い人も、きっと幸せがやってきます。そう信じて頑張りましょう。 |
the night comes down | QUEEN /1973年 | メイ | ブライアンの曲はヘヴィなものが多いんですが、こういう、心の内面を描写したものも結構あります。なんというかじんわりと沁みる感じがいいんです。癒し系ですかね。前に進みたくて足掻いている切なさが滲んだ、じんとくる曲です。 |
ogre battle | QUEEN II /1974年 | マーキュリー | このアルバム、まだレコードだったときには、A面を『ホワイトサイド』B面を『ブラックサイド』とし、A面の曲はブライアン(とロジャー)が、B面の方をフレディが作曲する、という構成でした。穏やかな『ホワイトサイド』に比べ、この『ogre battle』から最後の『seven seas of rhye』までの『ブラックサイド』は、息をつかせぬ展開になっています。 |
misfire | SHEER HEART ATTACK /1974年 | ディーコン | 敢えて邦訳するなら『ハートに火を点けて』ってところでしょうか。この3枚目のアルバムで、やっとジョンのこの1曲が使われるんですが(全員で作った曲は除く)、他の3人とは違った曲風に、既に彼の個性の鱗片を垣間見ることができます。一番最後に加入した、しかも最年少のメンバーですから、前2作のアルバムでは、ほとんどゲスト扱いだったんでしょうね。その後の活躍もこの1曲から始まったと思うと、感慨深いです。 |
white queen | QUEEN II /1974年 | メイ | フレディの『〜black queen』と対になっている曲。フレディの方が『妖しい女王様』なのに対して、こちらは『清楚な女王様』。花で喩えるなら『蘭(もしくは薔薇)』と『白百合(あるいはアヤメ)』といったところでしょうか。そのうち『〜black queen』の話も書きたいです。誰のどんな話になることやら。 |
lazing on a sunday afternoon | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | マーキュリー | 短いながらも、フレディらしさ満開の曲。明るく弾むような曲調と、曜日を織り込んだ歌詞が楽しいです。この曲も、フレディの声が加工されてまして、古いラジオから聞こえてくるような感じになってます。 |
long away | A DAY AT THE RACE /1976年 | メイ | ブライアン自身がヴォーカルを取っています。彼の声は優しげでちょっと眠たそうで、私はいまいち苦手なんですが、曲によってはそれが却っていい味を出してたりします。これもその一つです。 |
'39 | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | メイ | 海を越えて新しい土地に移り住んだ開拓者達の歌。(追記)だと思っていたら、宇宙飛行士が宇宙旅行から戻ってきたら「ウラシマ効果」で100年経っていた、という曲だそうです。ずっと勘違いしていました。ここでお詫びして訂正します。どうもすいません。('06.8.11)上の曲もですが、ブライアンの柔らかい歌声が、この曲にはハマっています。この詩は全体的に感動ものなんですが、特に最後のフレーズが、じーんと心に沁みます。 |
don't lose your head | A KIND OF MAGIC /1986年 | テイラー | やけになるな、冷静になれ、愛は何よりも強いんだ、という歌詞が繰り返されていますが、結局一番伝えたいメッセージは、「酒を呑んだくせに俺の車を運転するな」でしょう(いや、たぶん違う)。 |
death on two legs (dedicated to...) | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | マーキュリー | 当時、バンドとトラブルがあったある人物に対して捧げられた曲です。その人に対してかなり怒っていたらしく、歌詞がなんというか凄いです。イントロの激しいピアノも、その感情を表わしているのでしょう。 |
soul brother | −−− /1981年 | クイーン | デヴィッド・ボウイとの共演で知られる『under pressure』のシングルB面(この当時はレコードだった)の曲です。歌詞に、今までのクイーンの曲名をちりばめた、ソウルフルな曲です。なんでアルバムに入れなかったのか不思議なくらいの名曲です。 |
seaside rendezvous | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | マーキュリー | このところ、このアルバムの曲ばかり取り上げてますね。まあ、それはともかく、この曲、数あるクイーンの曲の中で、一番好きなものです。かの名曲『bohemian rhapsody』よりも、前述の『my melancholy blues』や『made in heaven』よりも、とにかく、他のどの曲よりも好きです。弾むような明るいメロディに、フレディにしては珍しいラブラブな歌詞、歌声にも艶があって、うっとりと聞き惚れてしまいます。 |
the march of the black queen | QUEEN II /1974年 | マーキュリー | なんとも毒々しく、華やかな曲。フレディの奇才ぶりが遺憾なく発揮されています。そういえば、上記にも書いた某ゲーム、クリアできぬまま放置してあります。…って、曲紹介とは全然関係ない話でしたね。 |
I'm in love with my car | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | テイラー | いわゆる、「カーキチさん」の曲。ジョナサン・ハリスという人に捧げられたようです。ロジャーがヴォーカルをとっていて、ワイルドな歌声を聞かせてくれます。ブライアンのギターワークも必聴です。 |
too much love will kill you | MAID IN HEAVEN /1995年 | クイーン | 正確には、1992年にブライアンが発表したソロアルバム「BACK TO THE LIGHT」に含まれた曲。静かなメロディラインに、フレディの切なげな声が染みます。8/1の「世界の車窓から」を見逃したのが、返す返すも悔やまれてなりません。 |
crazy little thing called love | THE GAME /1980年 | マーキュリー | ちょっと、プレスリーを彷彿とさせる曲調です。ホテルで入浴中に閃いた、というエピソードは有名です。アルキメデスみたいに、風呂から裸で飛び出したのでしょうか。ちなみに、この頃からフレディは『マッチョ路線』に向かい、口ヒゲをはやし始めていますが、写真を見る限りではまだ馴染んでいないようです。 |
bijou | INNUENDO /1991年 | クイーン | 3分36秒の曲ですが、歌詞は6行ほどしかありません。静かで穏やかなメロディが、心地よく染みこみます。思わず眠くなるほどに。 |
another one bites the dust | THE GAME /1980年 | ディーコン | ジョンの大ヒット曲。カウボーイをイメージして作ったそうです。「最初に付けた詞は、読み返してあまりの馬鹿馬鹿しさに捨ててしまった」と、ヴィデオで本人が言ってました。どんなものだったのか、ちょっと気になります。 |
the great pretender | −−− /1987年 | バック・ラム | これはカヴァー曲です。しかし、さすがフレディ。しっかりと自分のものにしています。シングルとして発表された後、彼のソロを集めた色々なアルバムに収録されています。どうしてこの曲をカヴァーしたのか、という問いに、彼はこう答えています。「まさに、僕にぴったりの曲だからだ。僕のやることは、大体が見せかけなんだ」…確かに、ステージ上の彼は偉大な演技者でした。ちなみに、プロモではまた女装しています。 |
your kind of lover | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | フレディが、「愛猫のジェリー、トム、オスカー、そしてティファニーと、宇宙総ての愛猫家に」捧げたアルバムだけあって、クイーンに属しているときよりも好き勝手に曲を作っています。これも本当にのびのびとした弾むような明るい曲です。 |
good company | A NIGHT AT THE OPERA /1975年 | メイ | ヴォーカルも、ブライアンがとっています。明るい曲調とは裏腹に、歌詞はシュールです。なにせ、結婚した途端に付き合いが悪くなって友人がいなくなり、終いには妻までいなくなった、という曲ですので。 |
staying power | HOT SPACE /1982年 | マーキュリー | パワフルでリズミカルで、格好いい曲です。前にも書きましたが、このアルバムは賛否両論巻き起こしました。確かに、今までのQUEENの楽曲とは違いますが、新しい魅力があります。 |
need your loving tonight | THE GAME /1980年 | ディーコン | 題名はラヴソングのようですが、実は振られた人の歌です。の割には、ジョンらしい明るい曲調です。そういえば、最近ジョンは滅多に人前に出てきませんが、元気なんでしょうか。 |
we will rock you | NEWS OF THE WORLD /1977年 | メイ | QUEENの代表曲の一つ。未だに、スポーツの試合なんかで使われたりしています。映画にも使われましたっけ。見てないんですが。 |
my baby dose me | THE MIRACLE /1989年 | クイーン | ジョンの曲のような気がするんですが、私の予想なんで、外れてるかもしれません。とても穏やかで、流れるようなメロディラインです。フレディの声が、じんわりと染みこんできます。 |
the fallen priest | BARCELONA /1988年 | マーキュリー | スペインのオペラ歌手、モンセラート・カバリエとの共演です。フレディは昔からロックとオペラを融合させていましたが、これはまさに集大成でしょう。つくづく、フレディの才能を思い知らされます。 |
I go crazy | −−− /1984年 | メイ | アルバム「THE WORKS」よりシングルカットされた『radio ga ga』のB面。ブライアンらしい、ハードで、少し荒削りな感じの曲。これも、振られた(正確には、恋人に他の人と駆け落ちされた)男の曲です。ある意味、凄い愛情と情熱に溢れた歌詞です。絶対連れ戻すって言ってるんだもの。「君がいなきゃ駄目」って。 |
dreamer's ball | JAZZ /1978年 | メイ | ゆっくりしたテンポの曲。「私を舞踏会に連れてって」という曲だけに、日本語訳が女性言葉になってます。フレディが女の子の気持ちで歌ってると想像すると、違和感が----ないのは何故でしょう。 |
Isee what a fool I've been | −−− /1974年 | メイ | 『seven seas of rhye』のシングルB面の曲。フレディのエキセントリックな歌い方が印象的です。アルバムに入れなかったのは勿体ない気もしますが、「QUEENII」の方向性から考えると、仕方がないとも思います。次のアルバム「SHEER HEART ATTACK」ならよかったかも。 |
under pressure | HOT SPACE /1982年 | クイーン/ ボウイ | デヴィッド・ボウイとの共演です。ボウイはどちらかというと声が低いので、一緒に歌うと、フレディの声の高さがますます際だちます。独特のリズムを刻むベース音がいい感じです。急ごしらえの曲で練り込む時間が足りなかったので、特別な思い入れはない、とクイーンのメンバーもボウイも言ってました。プロって自分の仕事には厳しいんですね。 |
don't try so hard | INNUENDO /1991年 | クイーン | ゆっくりしたメロディと共にフレディの優しい歌声で「そんなに頑張らなくていいんだよ」と言われると、ふ、と肩の力が抜けます。疲れているときには癒されます。QUEEN後期はこういう優しい曲が多くて、初期や中期とはまた違った趣があります。 |
sleeping on the sidewalk | NEWS OF THE WORLD /1977年 | メイ | ヴォーカルをブライアンが執っています。これも彼の声はなかなか嵌っていますが、フレディのヴァージョンも聴きたかったです。歌詞の内容は、ストリートチャイルドがトランペットでスカウトされてプロになる、というサクセスストーリーです。 |
liar | QUEEN /1973年 | マーキュリー | 今では1曲5分、6分は当たり前ですが、当時は珍しいものでした。この曲は6分を超えていますが、全然飽きさせない展開で、長さを感じさせません。さすがフレディです。声がまたセクシーなんですよ。 |
don't stop me now | JAZZ /1978年 | マーキュリー | 勢いのある曲。コマーシャルにも使われたことがあるので、聴いたことのある方もいらっしゃるでしょう(って、このフレーズ、前にも書いた気が)。「一緒に楽しもう!」と言うだけあって、元気になれる楽しい歌です。 |
fun it | JAZZ /1978年 | テイラー | フレディとロジャーが交互にヴォーカルをとっています。ロジャーはハスキーヴォイス、フレディはクリスタルヴォイスですが、曲によっては時折どっちがどっちの声か紛らわしいことがあります。エフェクトとかの結果だと思うのですが。よく聴くと判るんですけどね。 |
time | −−− /1986年 | クラーク/ クリスティー | デイヴ・クラーク作のステージ・ミュージカルのため書かれた曲をフレディが歌っています。当初彼が歌うのはもう一曲の『in my defence』だけの予定でしたが、デイヴ・クラークが『in my defence』でのフレディのパフォーマンスに『ノックアウト』されて、この曲も歌ってほしいと頼んだとか。 |
bicycle race | JAZZ /1978年 | マーキュリー | 間奏のギターフレーズが素敵です。この曲のプロモーションヴィデオは、QUEENNのPVの中でも1・2を争うほど突拍子のないものです。人数は忘れましたが沢山のモデルを集めて、裸で自転車に乗せたのですから。自転車をレンタルした会社に、「サドルを全部取り替えてから返してくれ」と言われたとか。当然ですね。 |
let me entertain you | JAZZ /1978年 | マーキュリー | 中期のライブでオープニングに使われていました。彼らのライブは大がかりで、全員がエンターテイナーとして観客を喜ばせるのを信条としていました。一度でいいから生でライブを見たかったです。 |
I can hear music | −−− /1973年 | ビーチボーイズ | ファーストアルバムの発売時期と重なったため、フレディが「ラリー・ルレックス」という名前で歌っているカヴァー曲。凄く爽やかなメロディが、フレディの声と実にぴったり合っています。ずっと未収録だったこの曲は、フレディのソロCD2作『MR. BAD GUY』と『BARCELONA』をセットにした『FREDDIE MERCURY -solo-』のボーナストラックとして収録されました。 |
the millionaire waltz | A DAY AT THE RACE /1976年 | マーキュリー | 「お金持ちのように幸せな気分」という意味で、『millionaire』。そして3/4拍子のワルツの調べです。弾むリズムに華やかなメロディ。でも、歌詞はやっぱり失恋した人の歌なのです。 |
there must be more to life than this | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | 「この世界が愛で満ちれば、平和な世界になるだろうにね」というメッセージに溢れた歌。みんな自分が可愛いのは解るけども、他の人のこともちょっぴり思いやれば、もう少し平和になるんだろうなーと思う私は甘ちゃんでしょうか。 |
in only seven days | JAZZ /1978年 | ディーコン | 休暇中の男が、旅先で出会った女性と恋に落ちる一週間を歌った曲。静かで切ないメロディが素敵です。 |
Mr. bad guy | MR.BAD GUY /1985年 | マーキュリー | ちょっと悪い男、というのは魅力的であります。あくまで『ちょっと』であって、度を超したのは問題外です。基本的にはいい人だけど、ちょっと悪っぽい面もある、っていうくらいの感じです。その意味では、フレディは実に魅力的な人だったなあ、とつくづく思うわけです。 |
Brighton rock | SHEER HEART ATTACK /1974年 | メイ | 不倫カップルが保養地で休日を過ごす、という歌。三味線ソウル溢れるブライアンのギターソロに、裏声と普通の声を自在且つ巧みに操るフレディのヴォーカル。QUEENらしさがぎゅっと詰まっています。個人的には、ラストのフレディの妖しい声を聴くと「ああ、QUEENだ」と思ったりします。荒削りで乱雑でいかがわしい魅力たっぷりな曲です。 |