メディオンはシンビオスの肩に腕を廻して、自分の方に抱き寄せた。 シンビオスは一瞬驚いたように身を固くしたが、すぐに力を抜いてメディオンにもたれかかってきた。 拒否されないことにメディオンは喜びつつ、もっと先に進んでも大丈夫だろうか、とますます緊張してきた。腕に少し力が入る。シンビオスの『質量』をーーーー存在を実感し、段々と愛おしさがこみ上げてきて、緊張を凌駕する新たな感情が生まれてきた。 シンビオスの肩を抱いているのとは反対の手で、メディオンはシンビオスの頬に触れた。包み込んでそのまま仰向かせる。 2人の目が合った。 頬を染めたシンビオスが静かに瞼を閉じる。 メディオンはシンビオスにキスした。いつものように優しく。 一度唇を離し、眼を開けたシンビオスの瞳を見つめる。シンビオスはますます紅くなって瞼を伏せた。 メディオンは再びシンビオスにキスした。今度は深く。 シンビオスは再び身体を強ばらせた。いつもと違う激しいキスに戸惑っているようだ。息が乱れてきている。 それが、メディオンから理性を奪い去っていく。激しく口付けながら、メディオンはシンビオスをソファの上に押し倒した。 シンビオスはーーーー されるがままだった。 → 1−1 思わずメディオンの肩を押し戻した。 → 1−2 |